第六報 出会い、そして別れ

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ふと隣を見ると今にも立ち上がりそうな友春が握りこぶしを更に強く握っていた。 やっぱりムカつくんだな…   「ところで、何でこんなに人少ないんですか?」   友春が怒りを鎮めようと言った言葉でその場の誰もが顔から表情を隠した   「えっ、どうかしたんですか?」   友春にはわからない。今現在この場所にいる人は皆彼女との関係が浅いから泣くことはなかったが、辛いのは同じだった。   「少ない理由はさ……」   やっぱり口を開いたのは桍堵音先輩だった。
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