第十報 最後の別れ

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「鈴泣いてまうんか?」   「鈴美君って感動し易い?」   「感動っていうか涙脆いんじゃないの」   前から友春。後ろから華亥兄弟がヒソヒソと話してくる。 なんでこんなに身長皆近いんですか?と言いたくなるくらい席が近い。   「うるさいなぁ…」   普通に返そうと思ったら一気に周りから言われたから不機嫌な声になってしまった。   ふと、視線を感じたからそっちを見ると先生が僕ら睨んでいた。立場上喋れないんだ。
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