第十報 最後の別れ

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式が流れていくにつれ、鼻の奥がつーんとして来た。 でも泣かない、泣くもんか。 僕だって少しぐらいは成長したんだし、高校生になってから泣くなんて格好悪いからね。   「鈴、泣きたかったら泣きなよ?」   膝をツンツンとつついて咲美がヒソヒソ話してくる。   「いやだよ。何で泣くんだよ」   「あんまり感情抑えるの良くないよ?」   「……」   「感情出して恥ずかしいことなんかないんだからね」
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