第十報 最後の別れ

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入場してきた道を帰って行く先輩方。 桍堵葉先輩以外の元放送部の先輩方は泣いていなかった。どっちかって言うとけだるい感じだった。   「やっぱり泣いたんだ」   「うるさい…」   「別に気にする事ないって言っただろ? 感情無理に抑える方が見苦しいし…鈴の涙は純粋だからみっともなくないし、恥ずかしくもないんだからね?」   真っ直ぐ前を見つめながら話してる咲美を横目でチラリと見た。 改めて思ったこと。咲美は本当に弟なのかってこと。
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