第十報 最後の別れ

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「それじゃあ始めよう、放送部の三送会を」   ずっと見ていた僕の視線に気が付いた桍堵葉先輩が涙の後がある顔でいつものニッコリを見してくれた。   「鈴、見すぎ…」   呆れ果てたように咲美が言う。実際呆れてると思う。   「じゃあ…まずは悠斗先輩いきますか?」   「えぇ~、普通は部長は最後ですよ?」   珍しく彼方が反論した。裏があるかわからないけど… でも舜壱先輩は一つ頷いただけだった。
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