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貞子さんは、お母さんにいって折り紙を買ってもらって折り鶴を折りはじめました。
(あの子はまだ、治ると信じているんだわ。)
お母さんは貞子さんがかわいそうでしかたありませんでした。
けれど、お母さんにはどうすることもできません。
ただ、ただ、貞子さんの折り鶴を糸に通してあげる日々を送ったのです。
金銀の模様がついた折り紙を、花の模様がついた折り紙を、買いに行く時は涙を堪えるのに必死でした。
しかし、貞子さんはずっとずっと健気に折り鶴をつくりました
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