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Doll
また黒フードの男達が
僕を監視に来る
―変わった様子はないか?
僕に喋る権利はない
白衣の男が答える
―何も…
僕は僕がわからなかった
どこから来たのか
自分は誰なのか
でも次第に疑問は形を変えた
誰に作られたのか
なんの為に作られたのか
僕は人間ではない
人間の魂を宿した機械か…
或いは偽りの魂を宿した人間か…
どっちにしろ普通ではなく
単なる実験道具のひとつ
そう…
僕は…人間ぢゃ…ない…
ナラ、イラナイ
イノチナンテイラナイカラ
コノタマシイヲ
ボクヲコワシテヨ―――
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