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いきなり銃声が聞こえた
海都が倒れた
頭から血が流れる
美理奈「い……いや……いやぁぁぁぁ!!」
暁斗は慌てて美理奈の口を塞いだ
だが遅かった
黒志「誰かいるのか?」
黒志がにやけながら入ってきた
銃を持っている時点で黒志が海都を殺したのは間違いない
暁斗の顔に冷や汗が流れる
漆華「黒志、より道は駄目よ」
黒志「叫び声が聞こえたから誰かいる」
漆華「今は軌殺と合流するのが先よ。後でいくらでも殺せるんだからいいでしょ?」
黒志「……それもそうだな」
漆華「妙な情報が流れてきたの知ってる?」
黒志「妙?」
漆華「ええ、華桜里って子がとんでもない武器を持ってるみたいなのよ」
黒志「とんでもない武器?」
漆華「私にもわからないわ。とにかく軌殺に合流して、華桜里って子を探すわよ」
黒志「了解だ」
黒志は出て行った
暁斗「……行ったみたいだな」
と美理奈の口から手を離す
美理奈「……ごめん…」
よほど怖かったのだろう
美理奈は泣いていた
暁斗「いや、あの状況なら叫ぶのも無理ないよ」
と暁斗はなだめた
美理奈「うん……でも、華桜里が危ない…」
暁斗「ああ、まずは華桜里と合流しなきゃならないな。まずどこに行く?」
美理奈「図書室…かな?逃げ場がないから多分あそこにはいないと思う」
暁斗「同意見だ。よし、図書室に行こう」
二人は周りに気を使いながら図書室に向かった
ー図書室前ー
暁斗「無事についたな。美理奈の狙い通りだ」
美理奈「いなくて良かったね。入ろうか」
二人は中に入った
部屋の中にはたくさん本が散らばっていた
争ったらしい
暁斗「争った後みたいだな。ここに居るわけないな」
何故なら、華桜里は争いなどを嫌う落ち着いた図書委員長だからだ
美理奈「そうだね…どうする?」
暁斗「しばらくここに居よう。そしたら注意してここから……」
?「美……美理奈さん…?暁斗君………?」
奥の本棚から一人の女の子が姿を現した
暁斗「華……華桜里か?」
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