143人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
5月5日朝 7時
実家に着くと由香 晃平がリビングのソファーに何も言わず座っていた。
由香に「勇太がー」と口にした瞬間由香が口を挟んで「さっきおやじから電話で聞いた」ってさらっと言った。
俺を含め3人とも受け止めてはいなかった。テレビの世界だけの話しか考えられなかった。
ボケッと座っていた多分1時間半位だと思う。
おやじおかんが帰って来た。
そして 勇太も … 横にされている勇太
俺は晃平の手をひっぱり勇太のの前に連れて来た。勇太の体にドライアイスが乗せてある。体が冷たい
初めて俺は現実に引き戻されたもう涙が止まらない。
俺よりなんで早くに逝くのかよーなんで勇太なんだよー。泣き叫ぶしかできなかった。
晃平は震えながら声をころしながら泣いた。「バスケット 兄ちゃん以外に誰が教えてくれんだよ…」
由香は勇太を見ようとしなかった。 見れなかったんだと思う。涙さえ見せなかった。
それから友人の友達が恐る恐る家に上がって来た。勇太を見るなり泣きながら勇太になげかけた「昨日一緒に遊んだよなーうそだろーまじありえないってーおい 勇太 何か言えよ」 もう泣くしかなかった 泣くしか
話を聞いた同級生が家に来た。
もう泣くしかない 俺は過去にふりかえっていた。 勇太は小さい時から親を困らせないほしい物も買ってと言わずがまんするような子だった。 よく俺の後についてきたなー遠足の前日は緊張して寝れないでいたなー沢山の事がよみがえってきた。どれを思い出しても悔しくて悔しくてなんで弟がこんな事になるんだって涙が込み上げてくる。まだ葬式にでた事がない幼い友達や後輩沢山の人が勇太の為に来てくれた。
嬉しかった。
最初のコメントを投稿しよう!