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未来
勇太が亡くなってから一週間位過ぎた。
辛いのはこれからだった……。
勇太の部屋は前と変わらない。ただそこには勇太がいない。 ご飯を作れば毎日あまってしまう。
おやじが皆を元気づけようと肉を買って来て、焼肉にした。
全然減らない。 「勇太は大食いだったからねー」っておかんは「野菜もってこよー♪」って俺達に涙をみせないように台所に行った。
一番下の晃平でさえ泣きたいのに我慢していた。
皆、これから頑張らないといけないって、わかっていたから。そんな家族を、俺は守って行くと心に強く刻んだ!
月命日には、沢山の方が勇太に会いに来てくれる。
勇太、お前は幸せ者なんだよー 次から次へと友達が来て。 中には勇太宛の手紙や誕生日には、おめでとうってビーチサンダルや勇太の好きそうなTシャツを持って来てくれる。
兄ちゃん嬉しいぞ!
勇太、Def Tech好きだったよねー、勇太が好きって言ってたから、俺いっぱいCD買ったよ。歌も覚えたよ…勇太がコンサート行きたいって言ってたから、おかんチケットとって勇太の写真持ってコンサート観に行ったよ。皆お前みたいな格好してるから、どっかで観てるんじゃないかって会場見渡したんだ。勇太と次会う時には、ゆっくりお酒でも飲もーやね!おかんは涙脆いから、泣いてる事が多いけど兄ちゃんに任せとけ!
勇太お墓みたかー?おかんがねー 流れ星のマークと[絆]という文字を入れたよ。 勇太にぴったりだって。
ビールと煙草置いてるから たまには戻って来て休憩しな。あっ勇太お酒は20歳からだから、あと2年間は我慢せないかんね(笑)
長男の俺はくよくよしないで、人の事を幸せに出来るような人間になるよ!約束するから
ずっと… ずっと…
ずっと…見守ってくれよな。
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