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そして… …
5月5日子供の日 夜中1時位に一本の電話が鳴った。
「なんだよーこんな夜中に」
俺はイライラしながら電話の着信を見た。
電話は知らない番号だった。
何故かその時不安になった。
電話に出ると「勇太さんのお兄さんですか?」
「はい そうですけど何か?」
正直警察に補導されたとかそんな電話かと思った。
でも違った。
「勇太さんが交通事故を起こしてすぐに来て下さい」と電話をしてきたのは○○病院の医者だと
「場所は?」 鼓動が早かった言葉になっていたのかは覚えていない。
一旦電話をきって横で寝ていた美穂をたたき起こした。美穂は「何~こんな時間にどうしたん」 「勇太が事故を起こして病院にすぐに来てほしいって電話があった」
美穂は慌てる様子もなく「何で両親じゃなくあんたに?それにいたずら電話じゃないの?勇太に直接電話してみればいいじゃん」って 俺はそれもそうだと思い、少しほっとしていた。
勇太に電話をかけたそしたら
プルるー プルるー
プルるー プルるー
出ない 電話に出ない。一気に全身に寒気が走った次の瞬間電話に「もしもし」と出た。
良かったっ
胸をなで下ろすはずだったでも電話の声が勇太じゃない! 今かかってきたお医者さんの声だった。
唖然となった。声も出なかった。意味が分からなかった。
何を話たのかは覚えていない。実家に電話した。俺の焦ってる声でただ事ではないとわかったのか「わかった、今から行く。何病院?」俺は何が起こったのか整理出来ていないのか病院名さえ覚えていなかった。 「 とりあえず電話きるね」とその間 2 3分だろうが俺にはものすごく永く感じた。今から何をしたらいいのかパニックになっていた。
そしたら電話がまた鳴った おかんからだ「○○区の○○病院だから来るならきおつけてね」と落ち着いたおかんの声で我にかえった。
美穂に「本当みたいだから病院にいこう」 実を抱き抱え用意をし車に乗った。別に大した事故じゃないだろーと美穂と話ながら病院に迎った。
病院に着いたら一人のガードマンがたっていた。「すいません 電話がありまして来たんですが」と声をかけた それなのに愛想をなく「こちらです」それだけ話して後に続いた。
病院に入り、100メートル位歩いた所のドアの前に止まった。
ドアを開けると先におかんと親父が椅子に座っていた。
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