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―…あと…どれくらい、生きれるんだ…?
「…んぁ?…ユウ…?」
「起きたか?…ユキ」
―俺は、もぅ長くない……。
せめて、残りの時間でユキを守り切る…。
「うん。ユウは早起きなのね?」
《計り間違えちゃいけないよ。キミの命の残量を…》
―コムイの言葉が胸にしみる…。
「…違う。ユキが3日も寝てたんだ」
―俺の所為でユキにイノセンスを使わせてしまった…
もぅ…任務には、連れて行けないな…
「え?私、そんなに寝てたの??」
―イノセンスさえ無ければ…ユキが適合者でさえなければ…
俺は、いつでも死ねたのに…
この胸にある“あの人”との約束の印さえなければ……
「あぁ…よく、寝てたぜ…」
―俺が死んでも…俺の分まで生きてくれよ…ユキ…。
この、蓮の花と共に…いつまでも…
―END―
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