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「あきー!暁人!」
母さんは兄を呼ぶ。夕飯が出来たらしい。
「こうちゃん、暁人よんで⁉」
「ぇえ~っかこうちゃんて呼ぶなって言ってるだろ…💧」
二人は一つちがいの兄弟だ。
最近兄とはあまり喋ってない…
「夕飯が冷めちゃう…」
母さんは嫌なのがわかったのかオレの弱い顔をした
「わかった…」
オレは二階にある兄の暁人の部屋に向かった
「にい⁉夕飯だって」
ドア越しに言う。
返事はない。
「にい⁉」
オレはドアを開けた。
にぃは電話をしていた。
「そう‼今日は…さ…明日は任せるよ最高のバッテリーって言われるための第一歩だから‼あぁ…そう。…ん…ちょと待って。」
にぃは電話を離しオレを見た。
「…何?」
明らかに機嫌が悪そうだ。
「…夕飯だって!」
「あぁ…わりぃな」
「母さんに怒られるよ⁉」
「わかってる!行くよすぐに」
にぃは少し手を振り、電話を持った。
オレは小さなため息をつき部屋を出た。部屋からはにぃの明るい声が聞こえた。
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