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「さっ!夕飯よ?座って。」
母さんは、オレとにぃを確認しながら言った。
「…」
何も言わずにぃは席に着いた。
「あき、夕飯前の電話やめなさいよ?」
母さんはにぃに言った。
「…別に関係ないじゃん…」
にぃは冷静に返す。
「関係ないことないわ!!夕飯冷めちゃうでしょ?」
「いいよ…別に」
めずらしく会話が続く。
「…はぁ…」
母さんはため息を着いた。自分をおしころしてるようにも見えた。
「あっ…明日にぃの試合見に行くの?」
オレは気まずい雰囲気を壊すために母に話し掛けた。
「えぇ!!あきの中学デビュー戦よ?」
母さんはオレに語りかけるように言った。「耳にタコが出来る位聞いたよ…」
にぃが少し笑って言った。
"よし"オレは心の中でガッツポーズをした。
明日は一年の試合らしい。
「こうちゃんも何か部活やったら?」
これはオレにたいしての母さんの口癖。
なんだかんだ言って、にぃと両親の野球好きによって、
あんまり野球以外に興味のないオレは、何の部活に入ればよいか、わからず。部活をやってない。中学も部活はやる気なかった。
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