68人が本棚に入れています
本棚に追加
/108ページ
バイオニア2
バンバンバババババ
マシンガンの乱射音が響き渡る。
「ユキ。お前はここに隠れてるんだ」
「いやだょ~。一人にしないでぇ~。怖いよ~」
ユキは泣きながらグリードの袖を握って放さなかった。 「大丈夫。パパは絶対戻って来る」
「ほんと~?」
少し泣き止みユキは言った。
「あぁ!今までパパが嘘付いたことあったか?」
「ある~」
「こうゆう時くらいないって言え」
「うん。グスッ、ない」
「だから今度も大丈夫だ」
「うん!」
「よし。偉いぞユキ。ここでおとなしくしてるんだぞ」
それが最後に聞いた父の言葉だった。
最初のコメントを投稿しよう!