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ステージ
坑道1
「よし、さっそく始めよう」
ロジャーは愛用のフロウウェンの大剣を構えて、扉の前に立った。
「…どんな訓練…するの?」
ユキは左手に付けたサイレンスクローを調整しながら聞く。
「とりあえずクローでの戦闘に慣れるために、片っ端から倒してくれ」
「…わかった」
二人は扉から飛び出す。
すると、目の前にはガラクタが散りばめられていた。
「…ロジャー…ノルマ…何体?」
ユキはサイレンスクローを構えてロジャーに訪ねる。
「そうだな、一時間で30体ぐらいか」
「…それだけで…いいの?」
ユキは少し笑って前傾姿勢になって返事を待つ。
「俺の分も残しといてくれよ」
微笑むユキに対し、ロジャーも笑って冗談を言った。
そんな会話をしている間に、ある異変が起きていた。
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