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永遠の刹那とも言えるであろう長さがつづく………
息吹は不敵に笑い………投球モーションを取るが今までのオーバースローとはまったく違う…………
『アンダースローだと………』
そう息吹は本来アンダースローの投手。球威の出にくいあのフォームで息吹はオーバースロー以上の球速を叩き出す
哲がバットを握り眼に完全に灯がともる
「面白い…………来い天童 息吹………貴様のその勝負球もろとも打ち砕く」
一見ボールはビーンボールかと思われるコースだった。しかし一気に落ち、曲がる。あたかも打者めがけてなげられたデットボール…………がしかしそのストレート並みの球速のまま…………外角アウトコースまで鋭く逃げる変化球これが息吹の本当の勝負球………超高速スライダーである。
二人は勝利を確信した………哲は完全に振り遅れ二人は勝利を確信した
しかし哲は驚異的なスイングスピードで超高速スライダーを討ち取り青空の彼方へと消し去った
『……………負けた』
息吹が崩れ落ちる……………
『顔を上げろ天童 息吹』
息吹は陸かと思い顔を上げる
そこにいたのは萩原 哲であった
『あの超高速スライダー…………あと一瞬反応が遅れれば俺は負けていただろう…………良い勝負だった。』
その言葉に息吹は驚き眼を見開く
『不動高校野球部入部をを待っているぞ』
夕方の空…………握手がかわされ勝負は終了した………
が話はこれで終わりではなくその後二丁目のお好み焼き屋寄り道のお好み焼きを全て萩原 哲に奢ったのは言うまでもない
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