日常

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それから僕達は、悲美さんの元気な「ありがとうございましたー!!」という挨拶を聞きながら、店を後にした。   店から出た時ふと後ろを振り返り看板を見た。       『和風居酒屋・ブラックオクトパス』       成る程。   悲美さんの言ってた意味がわかった。   まさか居酒屋の方までこの名前とは…   和風とか言っときながらめちゃめちゃ横文字使ってるし。   というか由来はなんだろう……     「しかしお前にあんな可愛らしい友達がいたとはなぁ…年上に向かって可愛らしいは失礼かな…?」     僕が下らない事を思考していると隣を歩いてるタカがそんな事を言ってきた。     「だから今日知り合ったばっかりだって言ってるでしょ。それに知り合いってだけで友達じゃ無いし。」     「冷たい事言うねぇ…昨日の敵は今日の友って言うだろ?」     「まず悲美さんは敵じゃない。そしてまだ1日経ってないから友でもない。」     もちろんタカだって友達では無い。   ただの同じアパートのご近所さんってだけだ。   僕に友達なんかいやしない。
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