人間への変質

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「あっ、トシさん!来てくれたんですね!1週間ぶりですね!」     「こんにちは、悲美さん。」     僕は1週間前の約束を律儀に守り、病院が終わってから悲美さんがいる海の家、『ブラックオクトパス』に来ていた。   夕方で人もいなくなり、客は僕一人だった。     「えへへへ…1週間ずっと待ってたんですよ?でも来てくれて良かったです!なんか食べます?オススメはイカスミスパゲッティです!」     オクトパスなのにイカスミっすか…   っていうか海の家でイカスミスパゲッティ出すとは…     「いや、お腹は減って無いんですよ。なんか飲み物でももらいます。」     「あっ、じゃあオススメがあるんですよ!今持ってきますね!」     そう言って悲美さん奥の方へパタパタと走って行った。   僕の意見などまるで聞く耳持たなそうだな…   オススメねぇ…   どうかイカスミドリンクじゃ無い事だけを祈る。
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