人間への変質

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悲美さんと話すのは…   楽しかった。   こんな感情久しぶりだ。   ここ何年か楽しいなんて感情味わって無かった。   タカと話してる時だって、つまらなくは無いけど…   別に楽しくは無かった。   ……僕がまだこんな人間らしい感情を抱けるなんて。   正直驚きだ。     「…まぁ3ヵ月後には死ぬんだけどね。」     僕が独り言を呟くと、隣に座ってた人が変な目で見てきた。   そりゃあこんな満員電車で独り言を呟く奴は気持ち悪いだろう。   僕は湘南から帰る電車の中で悲美さんと話したあれこれを思い出してた。   悲美さんはどうして、こんな僕に良くしてくれるんだろう…   どうして、こんな僕にあんな笑顔を見せてくれるんだろう…   どうして、   どうして…   どうして、今なんだろう。
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