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18:20。
「…そろそろ行こうかな。」
さっき海の家から帰る時、悲美さんと19時に横浜駅西口で待ち合わせした。
僕はさっき飲んだ薬のせいでウトウトしてた目を擦りつつ、部屋を出た。
駅に向かおうとすると、丁度タカが原チャリにまたがりバイトに向かう所だった。
「おうトシ、今から出かけんのか?珍しいな。」
「うん。かな……友達と飲みに行くんだ。」
「あっ!お前今悲美さんって言いかけたな!悲美さんと飲みに行くんだろ!つーかてめぇこの前、悲美さんは友達じゃ無いって言ってたじゃねぇか!」
うっ…めんどくさいの捕まった。
しかも自分で墓穴を掘ってしまった…
「うるさいなぁ…バイト遅れるよ?」
「あっ、ホントだ!ヤバい!ちくしょう、てめぇ帰って来たら拷問だからな!覚えてろよ!」
そう言ってタカは原チャリのエンジンをかけて飛び出して行った。
捨て台詞が覚えてろよって…
古いよ…
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