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うーん。
やっぱり平日とはいえ、この時間の横浜駅はすごい人だなぁ…
こんな人混みの中悲美さんを探せるかな。
と、不安になっていたら、
「あっ、トシさーん!こっちでーす!」
………。
見付けれたけど…
そんな大きな声で叫ばれたらこっちが恥ずかしいっす。
「ども。お待たせしたかな?」
「待ってないよ!私も一本前の電車で来たばっかりだから!」
あっ、悲美さんが敬語じゃない。
なんか新鮮だ。
今は接客じゃ無いから敬語じゃ無いのかな?
悲美さんは海の家の時のファッションとはうって変わって、薄いピンクの腕が七分くらいのブラウスに、ゆったりとしたロングスカートという、ちょっと大人っぽい格好をしていた。
これはこれでまた似合うなぁ…
「よし、じゃあ行こっか!」
どうやら悲美さんはあらかじめ行く店を考えているようだ。
うん、僕と違って計画性バッチリだ。
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