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カラオケボックスに入って約1時間。
悲美さん…
アニソン強すぎ…
最初30分くらいは僕もアニソンに合わせて歌ってたけど、どんどんマイナーなアニソンになってく…
「スッキリしたぁ~!トシ君ももっと歌いなよ!」
前に出て歌っていた悲美さんが自然に僕の隣に座って来た。
それなりに広いボックスを二人だけで使っているのに、わざわざ隣に座って来た。
自然と…
少しドキドキする。
別にドキドキする必要なんて僕と悲美さんの間柄には無いハズなのに。
「悲美さんアニソン強すぎだよ。そろそろ僕ついていけないよ。」
「別に無理して合わせなくていいのに。普通の曲歌ってよ!」
そう言いながら悲美さんはまた曲を選び始める。
会話をする悲美さんがいつもより近い。
何を意識しているんだ僕は。
落ち着け僕。
そうだ、こんな時は素数を数えよう。
「…大丈夫?」
ブツブツと素数を数えていたら心配されてしまった…。
うーん。
僕ってこんなキャラだったっけか…
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