179人が本棚に入れています
本棚に追加
/91ページ
余命３ヵ月と宣告された時、僕は残り３ヵ月で何が出来るか考えた。
その選択肢の中に恋なんて全く微塵も考えて無かった。
というか…
今までの僕の人生の中にも、恋なんて選択肢は無かった。
それが…
まさかここにきてその選択肢が現れるとは。
いや、最初から考える必要なんて無い。
その選択肢はどう考えても、いや、どう考えなくてもノーだ。
たった３ヵ月で僕に何が出来る？
今まで自分自身に幸せを感じさせる事が出来なかった僕が…
他人を幸せに出来るハズが無い。
考えるまでも無い。
じゃあ何故僕は迷ってる？
迷ってる？
バカな。
この僕が迷ってる？
今まで即断即決をモットーに生きてきたこの僕が迷ってる？
迷うな。
自分の事は考えるな。
僕に…
悲美さんを幸せにする事は出来ない。
最初のコメントを投稿しよう！