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病院の帰り、海の家によって悲美さんに会おうと思ってたら…
9月に入りもう海の家はどこも撤退していた。
もう海にいる人もサーファーぐらいだ。
……かっこいいなぁ。
もし生きながらえたらサーフィンにハマってみようかな。
いや、そんなのキャラじゃ無いな。
さて、これからどうしようかな…
ピリリリリリッ
考えてると、急に不快な電子音が鳴る。
全く…
最近の若者は所構わずうるさいなぁ…。
ピリリリリッ。
あぁ…
これは僕の携帯の音か。
「もしもし、最近の若者です。」
『…なにそれ?ていうか相変わらず電話じゃテンション低いねー』
「あぁ悲美さん、えーと、コンニチワ。」
『はいコンニチワ。今は何してるとこかなっ?』
「季節という残酷な時の流れに裏切られてるとこ。」
『……一言で簡単に言うと?』
「湘南の海でたそがれてるとこ。」
『湘南?もしかして私に会いに来てくれたのかなっ?』
「まぁそんなとこ。」
『嬉しいけどもう海の家はもう無いんだなっ!』
「……知ってるよ。」
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