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「どうもコンニチハございます。」
「それは何語なのかな?」
「古代日本で使われていた言葉ですよ。」
結局悲美さんとは桜木町で会った。
湘南から電車で桜木町に向かい、その間に悲美さんはバッチリ化粧を済ませていた。
っていうか素面でも十分可愛かったけどなぁ…
それでもやっぱり化粧はするんだもんな。
女っていうのは僕には一生理解出来なさそうだ。
「へぇー、じゃあトシ君は文系なんだね。」
「理系だよ。ていうかそんなマジメにとらないでよ。冗談なんだから。で、今日はどこに行きますか?お嬢さん。」
「トシ君、6歳も年上の女性に向かってお嬢さんとはなかなか失礼じゃなくって?」
「これはこれは失礼しました。…では今日どこに向かわれますか?お姫様。」
「ふふふ。よろしい。じゃあ今日はー…そうね、また観覧車にでも乗りに行こうかしら。」
「……悲美さん。観覧車はもう3回目だよ。僕が高い所嫌いって知ってての嫌がらせ?」
「ち、違うよっ。思い出の場所だから何回でも行きたいのっ!」
全く仕方ないなぁこのお姫様は。
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