幸せの真実

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昨日悲美さんと別れてからアパートに戻り、それから睡眠時間18時間という大記録をつくった。   ……寝すぎた。   昼過ぎに起きて、とりあえず難しい人間の事について思考して現実逃避したけど、時間は戻って来なかった。   当然だけど。   ふと携帯を見る。   着信は無い。   今日はまだ悲美さんから連絡は無いみたいだ。   こっちから電話してみようかと思ったけどなんとなくやめておいた。   さて、どうしようかなぁ…   と思った瞬間携帯が鳴る。   うん、昨日と同じパターンだな、と思いディスプレイを見る。   知らない番号だった。   ふむ。悲美さんじゃ無いのか。   とりあえず出てみる。     「もしもし、最近の若者です。」     『キミは最近の若者よりよっぽど性質の悪い若者だよ、トシ君。』     「あぁ、先生ですか。どうしたんですか?」     『なんだもうわかったのか。つまらんな。』     いきなり電話してきておいてつまらんとは…   なんたる医者だ…     「つまらないのは僕のチャームポイントですよ。それより用件を。」       『うむ。トシ君。ドナーが見つかったよ。』
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