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入院って言ってたので、少ない荷物をまとめて部屋を出て駅に向かう。
ちょっとだけ歩いた所で、何かを思い出したようにアパートに引き返す。
ピンポーン
「はいはーい」
もしかしたら死ぬかもしれないので一応タカに挨拶しておこうと思ったのだ。
ガチャっ。
「なんだお前かよ。どした?」
「ちょっと僕これから手術でね。もしかしたら死ぬかもしれないから一応挨拶に。」
「…………。」
「じゃあそういうわけで。」
「まてーい!!お前…お前アホかぁ!!どうしてそういう事を直前で言うんだよ!」
「前から言ってたら何か変わったの?」
「そんなん…!…はぁ。変わんねぇな。お前相手に怒る俺がアホだったな。そういう奴だったな、お前は。」
「うん。そういう奴だよ。」
「まぁなんつーか……死ぬなよ。お前の部屋はちゃんと空けて待ってるぞ。」
「まぁそれは医者次第だよ。」
「くははっ。だな。……あとお前な、お前がどう思ってるかは知らねーけどなぁ…俺はお前を友達だと思ってるからな。」
「…………。」
僕にも…
友達がいたのか。
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