幸せの真実(2)

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「…………は?」     「今、悲美はキミの中だよ。」     な、……何を言ってるんだ?テルさんは。   まるで言ってる事が分からない。     悲美さんが…   死んだだって?     僕の中にいるだって?     なんて性質の悪い冗談だ。     「いや、あの、どこか行ったんですか?悲美さん。」     「……トシ君。受け入れがたいのは分かる。でもこれが現実だ。悲美は脳の疾患で死んだよ。」     「な、何で!何であなたはそんなに淡々とそんな事が言える!そんな性質の悪い冗談、親でも許さない!」     僕はテルさんに掴みかかる。   まるで駄々をこねる子供のように。     「そんな事信じられるか!悲美さんは4日前まで僕の前で笑ってた!」     そこまで言ったとこで僕はテルさんに突飛ばされる。     「トシ君。……現実を、受け入れろ。」     「………くそっ……なんなんだよ。」     僕はその場に崩れる。     「…テルさん、僕の中にいる、っていうのは?」     テルさんは…     一瞬間を置いて言う。           「今のキミの心臓は………悲美のだよ。」
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