01 高校

12/13
39人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
『ごめんって、電車賃出すからさ、今日は帰れよ』 「いやだね!」 そういうと川崎は、ズカズカと部屋に入って来て、ベッドの上に腰掛けた。 「もう終電ないし、帰れないー」 『あほ、歩け』 「ひっでぇ!呼び出したのはそっちのくせに!」 勝手に来たのはそっちだろ。 つかベッドから降りろこんちきしょう。 「メール、…」 『は?』 「誰と間違えたん?」 川崎は、携帯を開いてベッドに寝転んだ。 「寂しい、会いたい。 誰に、こんな積極的なメール送ろうとしたのかな?」 にやりと笑って、私の顔を見る。 ヤバイ、なんか… こいつの目見てると、言ってしまいそうだ。 『関係、ない』 思わず、そらしてしまった  
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!