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「みゆ、おはよ!」
入り口にいる彼女に聞こえるように、大きな声を出してみた。
すると彼女はゆっくり寄って来て、周りに聞こえないように耳打ちをした
『恥ずかしいから、やめて』
それは照れ隠しとかではなくて、ただ単純に「迷惑です」という意味の言葉だった。
心臓がチクリと痛む
『名前も、名字で呼んで欲しいんだけど』
なにこのトドメ
俺の心、砕けたよ。見事に砕けたよ。
「……みゆ」
『呼ぶな』
そういうと彼女は自分の席へと足を運んだ。
一部始終を見ていた優生は、頭にハテナを浮かべている
「お前、嫌われてんの?」
なにこのトドメ
俺の心、砕けたよ。見事に砕けたよ。
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