02 好意

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「みゆ、おはよ!」 入り口にいる彼女に聞こえるように、大きな声を出してみた。 すると彼女はゆっくり寄って来て、周りに聞こえないように耳打ちをした 『恥ずかしいから、やめて』 それは照れ隠しとかではなくて、ただ単純に「迷惑です」という意味の言葉だった。 心臓がチクリと痛む 『名前も、名字で呼んで欲しいんだけど』 なにこのトドメ 俺の心、砕けたよ。見事に砕けたよ。 「……みゆ」 『呼ぶな』 そういうと彼女は自分の席へと足を運んだ。 一部始終を見ていた優生は、頭にハテナを浮かべている 「お前、嫌われてんの?」 なにこのトドメ 俺の心、砕けたよ。見事に砕けたよ。  
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