02 好意

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「お腹すいたね」 彼女の前の席に座り、携帯を持ったままの手を触ってみる。 「美味しそうなウインナー…」 『あたしの指のこと?…食べないでよ』 驚いた ちょっと、触んないでよ!って振り払われると思ったのに。 特に嫌そうな感じは伝わって来ない 「みゆちゃん今日一緒にごは」 『名前で呼ぶな』 すごく…嫌そうな感じが伝わって来ました。 『ちなみにご飯も行かないから』 彼女はトドメを刺すのがとても上手いということがよくわかった。 「一緒にご飯たべたい。それかこのウインナーたべたい」 『ばっちい、離してよ!』 ウインナーが俺の手の中から逃げて行った。 ああ、そんな凍りついた目で見ないで下さいよ。  
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