届かない想い

放課後…｡　陽菜は中庭に面した窓から小柴をみていた｡中庭で小柴は友達と暇をつぶしていた｡　｢よぉ！月山(ﾂｷﾔﾏ)!!そんなとこで何やってんだ？｣　呼ばれて陽菜は振り返った｡振り返るとこっちに向かって歩いて来る人がいた｡砂名田だ｡　砂名田(ｻﾅﾀﾞ)は小柴の友達であり､陽菜の友達でもある｡陽菜と小柴の唯一の共通点だった｡

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