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考えれば考える程解らなくなる。頭が混乱する。
アイツは俺の何かを知っているのか?
アイツは俺の何を知っているんだ?
ふとアイツの手の感触が蘇ってくる。
俺は身震いし、自分の躰を抱き締めた。
俺は あの手を知っている…だが、いつ何処でソレを覚えたのかが思い出せない。
無理に記憶を探ろうとすると、何かが邪魔をする。
暗い暗い闇よりどす黒い何か……きっと俺自身が封じてしまっている何かの記憶。
思い出そうとその闇に触れようとすると、忽ち闇が俺の躰を侵食する。
俺の頭の中で何かが暴走する。
触れてはイケない!!
思い出してはイケない!!
俺の中の何かが、そう訴え掛ける。
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