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喉、渇いたな… まだ気だるさの残る躰を動かす。     ジャラ 両足に繋がれた鉄の鎖が重々しい音を立てる。 俺は足の鎖には構わず、ベットサイドに置かれた水のペットボトルを引き寄せ、一口だけ口に入れた。 俺はココからは出られない。 此のベットを中心に半径1メートル。これが俺に許された行動範囲だ。 足の鎖はベットの脚に しっかりと固定されていた。 試しに何度か鎖を外せないものかと試行錯誤したが、全ては無駄骨に終わった。
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