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wake‥down
かたちだけのもの
そう、影の
現われることすら叶わず
彩度も色素も溶け込んで
鎮まった空気は
ヒカリの喧騒さえも
まるで嘘だったかのように
心地良い
だのに
空虚な妄想を
悲しみを
為す術も無い
どうしようもない始まりを
享受しなくてはならないのですか
全てを知った筈なのに
心地良い暗の中で
朝が鳴く頃
誰かが目覚めを待っている
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