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「…高杉さん,」
自分の刀を捨て高杉さんを見つめる。
まだ 彼の目つきは変わらない。
「……」
私は背伸びをし
高杉さんと自分の唇を重ねた。
彼の目つきが変わった。
「これ以上…
私の目の前に現れないで下さい」
その目つきは少しでも哀しんでくれているものなのだろうか。
「…ッてめ…」
貴方が思い直してくれたら,逢いに行きます。
貴方が私と同じ道に進んでくれたのだとしたら,その時。
もう一度口づけをさせて下さい。
──貴方のこと,好きなんです──
(いつか来て,同じ道に)
end.
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