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想イ夜涙
寂しさが込み上げる
独り座るソファー
僕の身体冷えてゆく
隣り君の横顔あった筈よ
観てもいないテレビ
怖くて消せない
嗚呼 傍に居て欲しい
何も言わなくて良いから
はにかむ君の肩を
抱き締めて居たかった
賑やかなのは町の中
擦れ違う人達
皆幸せそうで
僕はただ佇むばかり
誰を待っているのと
訊かれることも無い
嗚呼 傍に来て欲しい
もう一度
「遅れてごめんね」
息を弾ませ言う君の
手を取って歩きたかった
写真の君幸せそうに
目を細めて笑ってる
その髪 唇
もう触れることすら叶わない
笑うこと忘れた僕は
ただの人形になった
嗚呼 傍で笑って欲しい
小さなえくぼ
気にしてた八重歯
全部全部愛しかった
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