赤い爪

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しばらくして、私が彼女を見たのは………正しくは、『確認した』のは、夕食時のニュースでだった。 彼女は亡くなって居た。 私が彼女の『手』を見たあの日。 犯人はお兄ちゃん。 些細な喧嘩が原因だった。 間も無くして、彼の家族はこの街を去った。 あの手と一緒に。 彼女は殺されてもお兄ちゃんと居たかったのかな? それとも・・・? 赤いマニキュアをみると、今でもあの細く白い手を思い出す。
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