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中学生時代身体が弱かった私は、度々保健室にお世話になって居た。
ある日保健室で一学年下の女の子と出会う。
彼女は階段で転び、膝を擦りむいて居た。
その後も度々保健室で顔を合わせた。
その度に彼女はどこかに傷を付けて居る。
その傷がいじめによる物だと知ったのは、間もなくしてからだ。
彼女は保健室で私に会うと、色々な相談を持ち掛けた。
保健室で寝て居る事も退屈だったので、彼女に付き合った。
『頼りにされて居る』と言う事が嬉しかった。
私の卒業間近、彼女はいじめを克服出来たと報告してくれた。
高校に入学し、彼女と言葉を交わす事も無くなった。
気が付けば、彼女の存在など忘れて居たのだ。
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