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指切りをした
思い出じゃなく今
キスをした 淡い
薔薇の咲いた庭
怒鳴るなんてできなくて
さよならさえ言えなくて
空も いつか枯れるだろうか
つまりこのまま雲は
流れて
時計の針 進む
落ちる事無く
あなたの声が
わたしを泣かせて
それでも笑うなら、それが答え
嵐の下で
笑い合った日を
愛した人よ
忘れないでいて
綺麗に過去を赦すなど
人間はできないから
最後に 小指を絡ませて
きっとあなたは
部屋に一人で
わたしは都会に独り
悲しいのは だれ
土に垂れ 消える
汗と夢
それでも笑うなら、それが答え
いつか
いつか
このまま流れた雲が
生まれ変われるのなら
願いたい
広く優しく 笑顔で在って
そして
人を愛す心を持って
胸を張って
わたしは幸せと
言えた恋が今
何よりも好き
あの指切りはまだ
箱の奥でも
いつか笑えるなら、それが答え
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