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神はキングコングの攻撃を素早いステップでかわしていく。
「おらぁ!」
神はそのままキングコングの腹にパンチを打ち込んだ。
「グオォ…ォ!」
猿は神のパンチが効いたのかふらついている。
「おおーっと、おねむの時間はまだ早いぜ!」
猿の後ろに素早く回り込んでいた水魔は地面を強く蹴り重力に強く逆らった。
「手加減はしないが悪く思うなよ!」
水魔は左腕を後ろに引くと、棒の先端に右手を添えるように伸ばし、猿の背中目がけて空に穴が開きそうな威力で突きを放った。
「水爆覇!」
すると、飛沫と猿の背中との間で水を含んだ爆発が起こった。その威力は巨大な猿を前倒しにさせる程だ。
「神!あとは任せた!」
「OK!任しとけ!」
神は右手に力をこめはじめた。すると緑色のオーラが神の右手を包みこんだ。
「くらえデカ猿!爆風(ブラスト)オォォ!」
神が倒れてきた猿の顔にパンチを打ち込む。すると凄まじい爆風が生じ、猿を吹き飛ばした
「しゃ!一丁あがり!」
猿は気を失っているのかピクリとも動かない。
「いったいなんだったんだあいつは?」
水魔は遠くで倒れている猿を見ながら神に聞いた。
「さあな。それよりこの世界から出る方法を考えねぇとな」
神は頭をポリポリと掻きながら応えた。
「そうだな」
その頃、殺気立った獣のような男と、物静かな雰囲気がする男が遠くから神達を見ていた。
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