小さな手

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大丈夫 言い聞かせて 本当は弱虫な君の 精一杯の強がり 力ずくで前を向かされていた瞳 本当は いつだって下を向きたかったんだよね? 安っぽい言葉なんかいらない 欲しいのは ただ愛情 愛されている 事実 還ることのない時間… どんなに求めたって それが叶うことはないのを 誰よりも身に沁みて感じているんだよね? それを受け止めるのは あまりにも残酷なのに… 目を背けることすら叶わなくて そんなに小さな心に たくさんのトラウマを抱えて 君には どんな素晴らしい未来が見える? 幾重にも重なり合う巧妙な罠 自由に飛び回る嘘偽り 薄汚れた此処に 一体何を感じるんだろう 十年後、 君は 幸せですか…?
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