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この星に生まれてみて
たくさんのものを見てきたんだ
小さい頃に足を止めて
綺麗だと喜んだ花には
いつからか目もくれなくなった
小さい頃には
魅力さえ感じなかったもの
気付けば欲しがって
手に入れたら輝き失って
遠くから見てた方が
よっぽど綺麗だったんだ
あの子が持ってるもの
羨ましく見てた
けど僕が
手に入れたとき
ちっとも輝かなかったのは
あの子の手の中でしか光らないから
だから綺麗だったんだと
そんな事も知った
世界に溢れてる
あの子も誰かも
手にしてるようなものは
僕には必要ないの
生まれたあの瞬間から
今何度目の息をした?
飽きずに繰り返す
僕の鼓動も
いつか簡単に止まってしまうみたい
この世界に
僕がひとりいるように
君がひとりだけ
いる事も知った
君は2人もいないから
だから君が
きらきらきらきら
特別に思えて仕方なかった
君の仕草ひとつひとつ
笑顔も泣き顔も声も
君にしか造れない君
だからかな
全てが愛しく思えるのは
いろんなものを
見て知って
だから今気付いたことがある
僕にとってこれほど
愛しくて大切で
こんな気持ち
君じゃなくちゃ感じられないんだと、
たったひとりの
特別な人だと
君に出会って知ったんだよ
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