自覚

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「…わ!サナかぁー、驚いた」 「で!どうなの?好きなんでしょ?」 「たっ…多分、好き」 「言ってくれれば良かったのにぃ。応援するよ!」 「さっき…気付いたんだもん、うまく喋れなくなっちゃったよ…」 ギュ 「んぇっ!?」 「麻理かーわいいっ。絶対応援する!」 「ありがと」 麻理はサナの腕の中で顔を赤くした。 「もしかして初恋なんじゃない?ずっと前に好きって言ってた奴とは普通に話してたし、あいつに彼女できても落ち込んでなかったでしょ」 「そうかも…」 「だったら尚更頑張らなきゃ!初恋で初彼氏ゲットしよっ?」 「あ…あの、あたし、初彼氏じゃないんだ…」 そう言って早苗から少し離れた。 「ずっと隠しててごめんね?今年の夏休みにね、他校の人と付き合ってたんだ…」 「その人のこと、好きじゃなかったの?」 「大好きだったよ、だけど…、なんか違うなって思ってたの。そしたら相手も同じだったみたいで、別れちゃった」 「そっかぁ…。言わなかったこと、今回は許してあげる。で、その話は今度ゆーっくり聞く!だけどうちにはなんでも言ってね?親友なんだから…」 そう言うと早苗は麻理の頭をポンポンと叩いた。 「よし!麻理のために一肌脱ぐか!」 「え?」 「まぁとりあえず!まずは麻理としのがもっと仲良くならないとねっ」 「なにするの?」 「とりあえず学校でもメールでもいっぱい話さなきゃ。恥ずかしがってたら進まないよ?」 「…了解!サナ先輩!」 「ちょ、先輩とかいいから」 「「あはは…」」
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