―二人―

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昨日俺は隣のクラスの奴にコクられた。 気にもしたことのない奴だった。 春菜からはメールも電話もなかった。 もう別れどきなのかもしれない。 「お!!啓介。はよ!!」 「ん。あのさ…ちょい話ある。いいか??」 つれられていった廊下。 窓から教室の中をみながら… 春菜と菜都をみながら啓介は 「涼さ…。春菜のことなんでさけてんだょ。」 真正面からこう言った。 「………。」 黙りこんでふと春菜をみる。 「別れ時かも…しんない…。」 「なんで??」 冷静にそう聞く啓介。 「…俺には重い。」 「…は??」 「目が不自由なんて…重いんだょ!!!!」 ――バシッ どさっ。 啓介が涼を殴り飛ばした。 「いいかげんにしろよ!!!!!春菜は春菜だろ??そんな事で離れるような仲なのか??いま一番つらいのは春菜なんだよ!!!!なのにお前は」 「うるせーょ!!!!!お前には関係ないだろ!!!!!!」 掴みあいの喧嘩に 廊下は騒然とした。 「やめろよ!!どうしたんだ二人とも…。」 クラスメートが止めに入る。 そのまま啓介は教室に、涼は出ていってしまった。 「どうしたのよ-。」 菜都の声を聞きながら 春菜はうつむいた。 `私のせいだ´
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