―幸せの記憶―

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「ふゎ~眠い…zzz」 5限目の学校の屋上。毎年のように校庭の桜が舞って、一面に散っていた。 それに感動したのは1年だけ。 高2にもなると何もかもがだるくなっていた。 「あいかわらずでかい口あけて…。」 そういって涼は私の鼻を思いっきりつまんだ。 「ぶっ!!!!……涼っやめてぇゞゞ」 そして2人で大笑いしてた。 「空綺麗だねvv」 「おっ春菜の口から乙女発言か??」 「バカ涼。」 その言葉は真っ青な春の青空へ消えていった。 私たちが付き合い初めて1年。 サッカー部のエースで毎日部活に忙しい宮本涼とこうして2人きりになれるのは一緒にさぼる授業のときだけ。 でも私は幸せだった。 。
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