当たり前

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生きている事が当たり前だと思っていた。 学校に行く事が当たり前だと思っていた。 友達がいて、先生がいて、楽しく勉強して笑っているのが当たり前だと思い込んでいた。 全てが崩れたのは、小学校に入学してすぐだった。 地元の幼稚園や保育園ではなかった俺は、誰一人知らない学校に入学をした。 地元の幼稚園や保育園に行かなかった理由… 両親は共働きだった。 母は送り迎えしてくれているから、地元に預けると仕事に間に合わないとの事で、生まれた場所で俺は幼稚園へ通った。 その幼稚園では、凄く先生はよかった。 でも何故…俺はみんなから避けられているんだ? 何故みんなは俺を叩くんだ? 最初は遊びだと思っていた。 それが当たり前なんだと思った。 でも本当は信じたくなかったんだ…。
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