当たり前

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一人で泣いていた。 泣いても泣いても止まらなくて 泣きながら家に帰った。 当然心配する両親。 でもあの時のように 『コケたんだよ』 それだけ…。 どんくさいなぁ なんて言われた。 何も知らない両親の笑顔が痛かった。 でも言えなかった。 小4の時…。 もう生きる自信がなくなっていた…。 死ねば楽になるんだ それしかなかった。 でも死んだらきっと怒るだろうなぁ そう思った。 でもね、人間には限界があるんだ。 持ってた包丁で突き刺したよ。 自分の腹を。 血が流れて痛かった。 痛くて泣いたわけじゃない。 両親への申し訳なさが胸に広がっていたから…。 ヘタレで弱い息子でごめんねって言いたかった。
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