オッドアイ

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オッドアイが夢から覚めると、またまた運良く授業が終わるところだった。 「俺ってば、ま~たまたラッキー」 キンコンーコーンーコン 授業の終わりをしらせるチャイムだ。 そして休み時間。みんな思い思いの事をして過ごしている。 オッドアイはというと、トイレにいた。 用を足して鏡で髪の毛をセットし終えると、上機嫌でトイレを出た。 「俺ってば、今日は超髪型キマってる!!」 そんな独り言を言っていると、前から歩いて来た威圧感を放った男に話しかけられた。 「これはこれは、オッドアイ殿。気分はどうですかな?」 「今日は髪型キマらないから機嫌悪い~。な?変だろ?」 オッドアイが思うには、今日の髪型は最高にキマっている。 だが、他人から見るとキマっていないかもしれない、という事を想定し、あえてキマらないと言って相手の反応を見る超キモい作戦なのだ。 だが、男はオッドアイの独り言を聞いていたので、所詮この作戦は無意味だった。 「ま、まぁ、キマっているんじゃないですかな??」 この男も優しい人間である。こんなキモい奴の作戦にのってあげているのだから。 「そうかな?キマってるかな? なーんかサンキュなぁ~。」 すっかりオッドアイは上機嫌だ。まったくどこまでキモい奴なのだろうか。 「では、良い一日を。」 そう言って男は去って行った。 ちなみに、彼の名前はジツワヤクザ。 身長が高く、それに加えて威圧感がある。だが優しいし良い奴なのだ。 だが、制服じゃなく毎日パジャマで通学してくる辺りが最高におかしな奴だ。 そして、ジツワヤクザと別れを告げてしばらくすると授業始まりのチャイムが鳴った。 オッドアイも含めてみんな教室へと入って行った。
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